OSAKA SEIKEI TOPICS
2025.10.15
お知らせ
経営学部
経営学部では、2025年9月10日(水)~17日(水)の約1週間、アメリカ?ボストンとニューヨークを研修先とする海外短期研修を実施しました。この海外研修は、スポーツマネジメント学科の集中講義「海外スポーツビジネス調査」(担当:岡田 功 教授、菅 文彦 教授、古川 拓也 講師、鳥山 稔 講師)として実施したものです。
研修2日目(9月11日)は、メジャーリーグ(MLB)「ボストン?レッドソックス」の本拠地であるフェンウェイ?パークを訪れ、球団関係者の方と一緒に球場内を巡りながら、レッドソックスが行うビジネスや球場の特徴などについて英語で説明を受けました。フェンウェイ?パークは1912年開場で、現存するMLB最古の球場です。歴史的建造物という“価値”を生かして、野球の試合だけではなく、アイスホッケーやサッカー、音楽イベント、スキージャンプ、ゴルフといった多様なイベントにも活用されており、学生たちは、「単なる野球場ではなく、エンターテインメントの場として多角的なビジネス展開が行われている」「球場が歴史と伝統を守りながら新しい価値を生み出し続けている場所であることを実感できた」などと口々に述べていました。
3日目(9月12日)は、世界最高峰のハーバード?ビジネススクールを訪問し、スティーブン?グレイサー名誉教授から「慈善活動とブランド構築:Jeff VinikiとTampa Bay Lightning(アイスホッケー)」をテーマに、特別講義を受講する機会に恵まれました。グレイサー名誉教授は長年、ハーバード?ビジネススクールで教べんをとられた「ブランド」分野の世界的権威で、経営大学院におけるスポーツビジネス教育の先駆けでもあります。学生たちは事前に英文20ページを超す教材を読了し、授業に臨みました。本学向けの特別講義は、学生にも分かりやすい平易な英語で行われ、アイスホッケーの観戦経験のない学生に対し、リーグの特徴や歴史などの背景説明に加え、アメリカのスポーツ消費者の特徴やスポーツクラブとコミュニティのつながり、慈善活動がどのようにビジネス拡大に結び付いたかについて解説いただきました。
夕刻からは、再びフェンウェイ?パークを訪れ、レッドソックス対ヤンキースの伝統の一戦を観戦しながら、野球に関心のある人もない人も全員が楽しめる球場の雰囲気作りや仕掛け、球場の一体感など、日本のプロ野球とは異なるベースボール文化に触れました。
4日目(9月13日)はニューヨークへ移動。世界最大のマラソン大会であるニューヨーク?シティ?マラソンを主催するNPO団体「NYRR」とスポーツメーカーのNew Balanceが共同運営する、ランニングに特化した最先端の施設「ランセンター」を訪問しました。現地スタッフの方から、NYRRが年間67ものマラソン大会を開催していることや、ランセンターには誰もが無料で利用できるロッカーや着替え室、シャワー室が備えられ、毎日3000人以上が訪れていることなどをうかがいました。
その後、MLB「ニューヨーク?メッツ」の本拠地シティ?フィールドを訪れ、レッドソックスとは異なる試合時のオペレーションや、スタジアムDJを雇うなどエンターテインメントに特化した取り組み、さらには3層構造の客席ながらどの位置からも試合が見やすいように座席が配置されていることなどを学びました。
5日目(9月14日)は、ニューヨーク市内を散策した後、ボストンへ移動しました。
6日目(9月15日)は、世界的なシューズメーカーであるニューバランス本社と周辺施設を訪問し、同社の方からスポーツ施設を核にした街づくりについてレクチャーを受けました。ニューバランス本社では全天候型の多目的スポーツ施設The TRACK at New Balanceを見学しました。2階はインドアの陸上競技場となっており、5000席の客席を備えています。陸上トラックの上に人工芝を敷き詰めるとサッカー場に早変わりし、体育館仕様で床をフローリングに代えるとバレーボールやバスケットボールコートにもなるなど、シーズンに合わせて幅広いスポーツに対応できる仕組みを教えていただきました。また、スポーツシューズとウェアの耐久性をテストするシミュレーション施設や気圧を用いた実験施設などを特別に見学させていただき、商品開発の最先端を垣間見ることができました。
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